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FCIが入試に込める想い。学科試験を一切しないそのワケとは?

こんにちは、FC今治高校 里山校(通称:FCI)の公式note編集チームです。

FCIは、サッカー元日本代表監督を務めた岡田武史さんが学園長を務め、2024年4月の開校を目指す愛媛県今治市の私立高校です。

サッカー人材の育成ではなく、これからの世界の歴史を動かす「ヒストリック・キャプテンシップ」を持ったリーダーの育成を目指し、生徒一人ひとりの主体性を引き出すために実学・実践を重視した独自のカリキュラムを提供します。

FCIでは基礎学力は大切にしつつも物事に取り組む前向きな姿勢や意欲を重視するため、入試時の学科試験は一切実施しません

今回は、FCIがどういった人財を育てようとしているのか、入試に込めた想い、そして学科試験なしという決断に至ったワケを語ります。


人間だけが持つ、「テストでは測れない力」を育みたい

これまでの世の中は、大量生産・大量消費で経済が右肩上がりに成長してきました。しかしそんな前提が今、問われ始めています。

世界が「正解」だと信じてきた成長や発展によって環境が壊され、あらゆる新しい問題に直面しています。今まで正解だと思っていたことが通用しない、そんな時代に差し掛かっています。

これからの世の中を、地球にとっても人間にとっても、より良いものにしていくためにはどうすればいいのか?
その問いに、用意された正解はありません誰一人、正解は知りません
これからみんなで考えていかなければいけない、大きな問題です。

さらに日本では人口が減り続けています。生成AIも登場し、人間の仕事や役割もこの先変わっていくかもしれません。

そんな時代を生きていくためには、与えられたことを受け身でこなすのではなく、これまでの当たり前を問い、自分の頭で考えることが何より大切です。

Error & Learnでまずはやってみながら「自分なりの正解」を見つけていくためには、「問う力」そして「探究する力」が不可欠です。

さらにはAIにはできない、つまり数値や文字で表すことができないこと。
身体性や、直感。


まさに人間にしか持ちえない五感をフル活用した「問いの探究」
こそが、過去の延長線上ではない革新を生み、飛躍知を発見する可能性を切り拓いていくと、信じています。

飛躍知:新しい原理・現象の発見・解明や非連続な技術革新の源泉となる知識の創造のこと

FCIでは教育の目的を、
■新たな価値を創造する力
■自主的に動き責任ある行動をとる力
■対立やジレンマを克服する力
■仲間と手を取り合い困難に立ち向かう力

こういった力を育てることに置いています。

だからといって学力を無視するというわけではもちろんありません。読解力や数学的リテラシーというものはその下支えになるもので、知識スキルも不可欠です。

しかしそれ以上に重要なものは、正解のない問いに臨む態度や、人生の価値・人間の価値が何かを常に思考し、考え続けていくことにあると思っています。

FCIではそうした力を持つ人材を「ヒストリック・キャプテン」と名付け、育てたい人材像に位置付けました。

そしてヒストリック・キャプテンを育むために、正解にたどり着くカリキュラムではなく、さまざまな角度から問いを投げかけ、自分自身でその答えを導き出す、そんな授業をたくさん用意しています。

そして問いに向かう中で自らが率先して「好き」を見つけ、自主的・自律的に探究していく、そんな学習のあり方を目指しています。

さらには授業だけでなく、自分自身の評価や学校生活のルールにおいても、互いに考えながら答えを探していくことになります。

そういった背景から、入試においてはヒストリック・キャプテンに足るべき素養を確認することに重きを置き、また入学後も続いていく「答えのない問いに向かう」という探究を視野に、生徒と学校のミスマッチをなくすためにも、学力での評価はしないという決断をしました。

学力試験で正解があれば、判断の基準としては明確です。しかし、それはFCIの目指す教育ではないと考えました。

FCIの受験において、正解はありません。つまり、不正解もありません。ヒストリック・キャプテンの持つ素質として、以下の10項目を重視しながら、ぜひ共に学ぶ仲間を募りたいと思います。

自分だけの「好き」を見つけて、心のエンジンをかけるカリキュラム

人は何かに夢中になると、「心のエンジン」が掛かります
FCIでは生徒一人ひとりが心のエンジンを駆動させて、夢中になって探究する体験を作っていきたいと思っています。

好きなことを探すためには、好きなことを探究し続けている名人や名将に出会うこと、さまざまな場を訪れること、本を読むことなど、自分の心が揺れる経験と出会うきっかけが必要です。
FCIではこうしたきっかけをたくさん用意しています。

FCIには岡田武史 学園長をはじめ、一流の講師陣が参画しています。
まさに岡田監督はアジアきっての名将です。他にも経営だったりあるいは芸術だったり社会活動だったり。

それぞれの分野で第一線で活躍してきた、その道を究めてきたエポックメーカーとの学びあいの機会、そしてそうした方々が作られてきた学校以外の場所で学ぶ機会がたくさんあります。

それらを通じて社会の枠組みを知ることはもちろん、物事を究める熱い気持ちに触れることが自身のモチベーションにも繋がっていくはずです。

そして何よりそこから好きなこと、夢中になれること、
そのタネを見つけてほしいと思っています。

心のエンジンは、学び続けるためにもとても大切です。難しい言葉では「内発的動機付け」といいますが、心にエンジンがかかると、自主的に自律的に探究していくことができるようになります。

FCIでは卒業を迎える18歳の段階で、少なくとも10年、できれば生涯意欲を持って学び続けられるタネを見つけて、そしてそれを探究し始めている状態を実現して、社会に送り出したいと思っています。

カリキュラムの全体像も、この「好き」に重きを置いてデザインしています。
これまでの教育では、「学ぶべきこと」としてまずは基礎学力の勉強が強制される仕組みでした。

FCIではこれを、「好き」から始めていきたいと思っています。

さまざまなきっかけから「好き」を見つける。そしてひとたび好きなことが見つかれば、そこから学びたい意欲が湧いたり、自ずと深めたり広げたりすることにも繋がっていきます。そうすると基礎学習にも身が入るはずです。

好きを10年続ければ、好きだったことが「できること」にもなっていくでしょう。

「ヒストリック・キャプテンシップ」の資質は就職やこれからのキャリアにも重要

こうした意欲や主体性、そして学び続ける力はこれからの社会において、ますます必要とされていきます。

あるアンケート調査によれば、新入社員に期待する資質として、8割以上の企業が「主体性」を挙げています。「チームワーク・リーダーシップ・協調性」「実行力」「学び続ける力」と続きますが、まさにヒストリック・キャプテンの持つ力が実際に社会でも求められていることが分かります。

また同様に求める能力には、「課題設定・解決能力」「論理的思考」「創造力」が上位に挙げられています。これらの力は基礎学力を応用した探究学習でこそ、磨かれていくものです。

ヒストリックキャプテンシップを身に着けることは、つまりはリアルな社会で活かせる力を養っていくということに他ならないのです。

あなたのチャレンジを、お待ちしています!

FCIでは、下記をアドミッションポリシーに掲げています。

ー地球の未来を自らつくり、より良くしていきたい人
ー自分の殻を打ち破り、素直に自分の「好き」を究められるようになりたい人
ー変化を楽しみ、挑戦できるようになりたい人
ー困難を共に乗り越える仲間をつくりたい人
ー座学だけでなく、実践の中で学びたい人

そしてそんな皆さんと一緒に、新しい時代を仲間とともに作れる、そんな人が育つ 世界一の学校を目指していきたいと思います。

ぜひ私たちと一緒に、未来への一歩を踏み出してみませんか?
熱い想いを秘めた学生の皆さまの出願を、お待ちしています!


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